タルトの底浮きを防ぐ2つの方法
吉田家庭菓子研究所のよしだきくこです。
今日はタルトの底浮きの防ぎ方についてです。
底浮きって、その名の通りタルトの底の部分が浮いてしまって見た目も焼き加減も悪くなってしまう現象です。
実はですね、今日15cmくらいのタルトを焼いたら見事に底浮きしちゃったから((+_+))その反省を込めて。
カットした先端の底の部分が浮いてしまって変な形になってるのわかります?
まず、底浮きする原因ですが、タルト生地を作るときに入ってしまう空気です。
バターと砂糖を混ぜるときにどうしても空気が入ってしまうんですよね。
その空気がオーブンで焼くときに膨張して生地を持ちあげちゃうんですよね。
では、防ぐにはどうしたらいいか。
一つ目は生地を型に敷きこんだら、生地の表面にフォークなどで無数の穴をあけることです。
実はこの作業を忘れちゃったんですよね、今回。
そしたら見事な底浮き・・・・・。
生地を作る過程で空気が入らないように気を付けてもやっぱりどうしても入ってしまうので、穴をきちんとあけるしかありません。ちなみにこの穴をあける作業のことをピケといいます。
でも、ピケするとタルトに液状のものを流し込みたいときに底から漏れ出してしまう危険があります。
そこで2つ目の方法は、タルトストーンを敷きこんで焼くというやり方です。
これは、中にクリーム等を入れる前に空焼きするときにやる方法です。
タルトストーンとは、小石のようなアルミ製の重石です。
使い方は、タルト生地を型に敷きこんでからクッキングペーパーなどをその上に置いてタルトストーンを敷き詰めます。
その石の重みで浮いてくるのを抑えるんです。
タルトストーンは小豆など豆類でも流用できます。
空焼きしたらタルトストーンを外して、仕上げます。
やっぱり、お菓子作りってちょっとした手間を省いてしまうとうまくいかないこともありますよね。
ピケなんて大した手間じゃないのに、油断していると忘れちゃう。
ちなみに、私が作った底浮きしちゃったタルトは案の定浮いた部分の火の通りが悪く、焼きの甘さが気になるタルトになってしまいました。
生ってほどじゃないんだけど、今一つ香ばしさが足りない感じ。
あー、悔しい。
仕方ないからもう一回作っちゃお。
この記事へのコメントはありません。